2012.12.13 (その他)ロボット技術の介護利用における重点分野」を策定

日本再生戦略(平成24年7月31日閣議決定)では、ライフ成長戦略の重点施策として「ロボット技術による介護現場への貢献や新産業創出/医療・介護等周辺サービスの拡大」を掲げています。この程、ライフ成長戦略の工程表に基づき厚生労働省及び経済産業省は、ロボット介護機器の開発・実用化にかかる重点分野を定めました。

◎重点分野の特定に向けた考え方

(1)要介護者の自立支援促進と介護従事者の負担軽減に資するものであること。ただし、医療機器としての開発が適当であるものは対象としない。

(2)「福祉用具・介護ロボット実用化支援事業報告書(平成24年3月厚生労働省)」の調査結果や、その他の介護現場におけるロボット利用に関する先行調査結果、経済産業省厚生労働省が行う利用者への意見聴取において、ニーズや関心の高い分野であること。

(3)ライフ成長戦略の目標達成に沿い、潜在的な利用者が多いと考えられる分野であること。

(4)ロボット技術の利用が合理的な分野であること。

◎今後の開発等の重点分野

ロボット技術の介護利用は、現在、様々な分野で進められていますが、厚労省及び経産省が実施する開発等の支援における重点は、当面以下の4分野5項目としています。

(1)移乗介助

・ロボット技術を用いて介助者のパワーアシストを行う装着型の機器

・ロボット技術を用いて介助者による抱え上げ動作のパワーアシストを行う非装着型の機器

(2)移動支援

・高齢者等の外出をサポートし、荷物等を安全に運搬できるロボット技術を用いた歩行支援機器

(3)排泄支援

・排泄物の処理にロボット技術を用いた設置位置の調整可能なトイレ

(4)認知症の方の見守り

・介護施設において使用する、センサーや外部通信機能を備えたロボット技術を用いた機器のプラットフォーム

◎今後の予定

経済産業省と(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構は、重点分野のロボット介護機器の開発に積極的意志を有する企業等を募り、関係機関や企業等からなるパートナーシップを組織し、利用者や介護現場等のニーズに応えるロボット介護機器の実用化に向けて取り組んでいくこととしています。

参照ホームページ[厚生労働省] http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002p8sl.html